「なりたい職業ランキング」で常に上位に入るゲームクリエイター。最近では、プロのeスポーツプレイヤーもそこに食い込んできており、ゲームに魅せられる人は後を絶たない。

だが、いざ中途で業界に入ろうとするとなると、一定のスキル、経験値は必要になってくる。未経験からの挑戦は難しいものだ。そんな中、未経験からゲーム業界に入り、着々とポジションを確立している人もいる。それが、2023年よりONにジョインしたNOBURO.Hだ。入るまでの苦労した道のりはあったものの、「いまが一番モチベーションが高い」と、晴れやかな面持ちでインタビューに答えてくれた。

採用応募した数は50社以上…それでもゲーム業界に行きたかった

「子供の頃から、ゲームがずっと大好きで、将来ゲームの仕事ができたらな……と思っていました」

小さい頃から好きだった「ゲーム」。それに付随する仕事ができればという思いを持っていた。新卒では就職せずフリーターになったが、その間も、パソコンを自作したり、簡単なコードは触っていたことから、まずはプログラミングをできるようにしようと、システムエンジニアの道を選んだ。

「2社で、計8年ぐらいシステムエンジニアとして働いていました。できることが年々増えていく中で、改めてゲーム業界への想いが再燃してきて、転職活動をはじめたんですが、未経験っていうこともあったり、これまでの業務とは別のスキルが必要だったりして、正直相当“お祈り”されましたね」

応募した数は、ゆうに50社を数える。「絶対に進みたい」というあきらめない熱意は、いつしか実る。

「転職サイトや、転職エージェントも使って探してたんですけど、最後は自力で、いろんな条件をつけて探しました。そんな中で、ONという会社を知ったんです。クライアントにゲーム業界が数多くあるということで、応募しました」

自分がプレイしていたゲームの“中の人”になれた

未経験ながら、面接を経る中で、NOBURO.Hの真面目で前向きな姿勢を評価。入社が決定した後、いくつかのプロジェクトを探してしていく中で、大手ゲーム会社の名前が目が止まった。

「結構大きい会社の案件だったのでびっくりしました。顔合わせをして結果が出るまでずっと『大丈夫かな……』と気が気でなかったですね。実際、『アサインが決まりました』って聞いたときは嬉しかったですし、ホッとしました」

そのゲーム会社では「ゲームスクリプター」としてプロジェクトに参加。もちろんこれまでとは違う、新鮮な仕事の連続だ。

「スクリプト言語を使って、キャラクターの動きを指定したりイベントを組み立てるという内容です。細かいところで言うと、キャラクターが喋るときの口の動きと、セリフをうまく合わせるように調節したり。今までプログラミングのコードを見てきたので、すんなり業務には入れましたし、たまたま、担当しているのが自分も実際にプレイしていたゲームだったんですよね。知っているキャラクターが出てくるので、モチベーションも上がります」

昨年6月よりプロジェクトにジョインし、現在9ヶ月。慣れてきたからこそ、課題感を持って働いている。

「足りないところで言うと、作業のスピードですかね。ただ、ここ数週間くらいスピードが上がってきたなっていう実感が湧いてきたところなんです。あとは精度のところで、キャラクターがちゃんと口を動かしているかとか、喋っていないのに文字が出ていないかとか、数秒のところですが、細部のミスを無くしていきたいです」

アサインが決まった瞬間、営業が自分のことのように喜んでくれた

NOBURO.Hは、ONに入社してから印象に残っている出来事があると語る。

「ONのみなさんが、アサインが決まったとき『NOBURO.Hさん、本当に良かったですね!』って自分のことのように一緒に喜んでくれて、より嬉しくなりましたし、期待に応えようと思った瞬間です」

また、「未経験だけど、自分もゲーム業界で活躍したい」そんなNOBURO.Hのような思いを持っている人は数多くいるはずだ。「スキルがない」という理由で二の足を踏んでいる人たちには、こんなエールを送る。

「いま自分が担当している『スクリプター』という職種は、ONに入ってから『こういうプロジェクトがあります』と提案されて知りました。もちろん、初めての業務は不安ではあるんですけど、今のプロジェクトでは専門のツールが用意されていて、作業しやすい環境が整っています。未経験でも活躍できる場所は結構あると思っているので、一歩踏み出してきてほしいですね」

言ってしまえば、ゲーム業界は誰もが「未経験」からスタート。「好き」という気持ちを強く持っていればいるほど、成長曲線も変わっていく。

「僕自身、ずっと趣味を仕事にしたいというタイプだったので、いまが人生で一番モチベーション上がっている時期なのかなと思います。ONでは『こういうことをやりたいんです』と伝えれば、ONのみなさんも熱意を持ってプロジェクトを探してくれるので、やりたいことがある人は、マッチするのではないでしょうか」

今後は、「シナリオとか音楽とか全部組み合わせて、最後の調整をしていくといった、ゲームの根幹に関わる部分の仕事をしていきたい」と話す。これからも、「ゲームが好き」という強い思いを元に、新しい道を切りひらいていく。